有限会社 可吉

 

 

「他には絶対真似出来ないから!」 代表取締役の岩本氏はそう胸を張る。

もともと料理屋をしていた父親の後を継ぎ、コース料理の最後に出していた鯖の棒寿司を

自分なりにアレンジして 出した際に、 友人から「是非これをメインに売った方がいい!」と言われ、今の事業を始めたのが平成12年のこと。

今では寿司以外にも手がける商品は増え、その数は60種類以上に及ぶ。

 

   丹精込めて作られた棒寿司の数々

 

 

様々な食材を商品化してきたが、岩本氏は自身が考案した商品を、必ず奥様に相談する。

奥様の女性ならではのアドバイスは的確で、岩本氏はいつもそれに支えられてきた。

岩本氏が「他には真似できない!」と自信を持つ“紀州香り鮎”も、奥様と共に作り上げた一品である。

 

有田市は、市の中央に鵜飼いや鮎釣りでも親しまれる有田川が流れ、“鮎”に密接に関わってきた地域であった。

しかし、時代の流れと共に後継者問題で鵜飼いも行われなくなり、また普段の食卓でも

“川魚”は敬遠されがちなこともあり、鮎への親しみは薄れつつあった。

そのような状況を残念に思い、もう一度“鮎”の美味しさを皆さんに分かってもらうために

動き出したのが約8年前である。

 

通常の養殖魚は出荷までの成育に数年を要するのに比べ、鮎は約1年で出荷出来る点に目をつけ、

養殖の鮎を冷凍にしたら売れるのでは、と商品化した。 しかし、現実は厳しかった。

昔の冷凍の鮎は、鮮度が落ちてきた鮎をごまかすために冷凍し販売しているものもあったようで、

美味しくないというイメージを持つ消費者も多かった。

岩本氏が冷凍の鮎を販売始めた際も、そのような一般的なイメージをなかなか払拭できずに

売れ行きが思わしくなかった。

 

そのような時に奥様が言った一言が転機となる。

「女性も忙しい今の時代に、生の魚を冷凍しても売れない。

だったらその代わりに、 焼いた魚を冷凍にしたらいい。」

 

岩本氏は、奥様のそのアドバイスをもとに、新鮮な鮎を時間をかけて丁寧に下処理をし、

じっくりと焼きあげてから冷凍するように変更した。

また、せっかく美味しく焼きあがった鮎も、冷凍する際に味を損なっては意味が無いので、

瞬時に冷凍することで美味しさと鮮度を保つ“CAS冷凍”を取り入れた。

 

詳しい調理などの方法は企業秘密だそうだが、このような工夫により、

紀州香り鮎は、 電子レンジで温めるだけでジューシーな鮎が焼きたてそのままに、

手軽に味わえる商品へと変化を遂げたのである。

今では百貨店などでも取り扱われ、「可吉の鮎しか食べない」と言ってくださるお客様もいるなど、

可吉を代表する商品となっている。

 

        紀州香り鮎

 

これからの進むべき方向は?という問いに、岩本氏はこう答えた。

 

今は人手不足が問題。食品加工という仕事は、大変そうなイメージもあり若い人が働いてくれない。

しかし、 お客様に支持される良い品を作ることで、若い人達が、自分もあんな食品を作ってみたい!と思ってくれるかもしれない。

そのようにして、この会社はもう一つ上を目指していかなければならない。

それに、今の時代の価値観は昔と全く違う。昔ながらを守り続けていくことも素晴らしいが、

今のお客様のニーズをよく掴み、 今までとは違う切り口、新しい視点で商品開発していかなければならない。」

 

    代表の岩本氏

 

最後に岩本氏は、今頭の中で描いている商品について熱く語ってくれた。

 

「今構想を練っているのは“みかん寿司”。ここ和歌山県有田市はみかんの本場。

海外ではフルーツと寿司の組み合わせは一般的になりつつあるのに、

美味しいフルーツが採れる日本が そうでないのはおかしい!

自信を持ってお勧めできる地元の特産品を、今までとは違った方法でPRしていきたい!」

 

岩本氏と奥様が一緒に作り出すみかん寿司が、今から楽しみである。

TEL
0737-82-2444
住所
649-0306 和歌山県有田市初島町浜1番地
営業時間
定休日
店舗URL
http://kouki-kisyu.co.jp/toppage.html
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